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商品開発のお仕事についてご紹介している連載。第4回は「商品開発の仕事に必要なスキルや経験」です。
商品開発としての仕事を遂行するには、仕事内容に見合った経験やスキル、資格が必要になります。
ここでは特に食品系の商品開発に焦点を当てて、持っていると就職の際や業務の遂行に役立つスキルや経験、資格をご紹介します。
幅広い知識を持っておこう
商品開発の仕事をするために絶対必要な資格というものはありませんが、実際にその仕事に携わるとなると、いろいろな専門知識が必要になる場面が多々あります。
食品は消費者の口に入り、血や骨、肉となるものです。
健康にも大きく影響を及ぼすものですので、開発者は安全性を考慮しながら食品を作らなければいけません。
栄養学や食品衛生などの食品関係の専門知識はもちろんのこと、生物学や解剖学、分析化学などといった理系分野の専門知識が必要になることもあります。
また安全性試験などの各種検査では、使う機材の操作技術も求められるでしょう。
商品開発で役立つ資格
多くの食品系の企業が、バイオテクノロジー系・調理系の専門学校、短期大学、また、食品化学や栄養学を学べる4年生の大学などで得られるような専門知識の有無を採用基準にしています。
それらの学校で学び、専門性を持っていると証明するための資格を取得することで、食品開発の仕事に就きやすくなります。
持っていると有利になる資格の例は、以下のとおりです。
【バイオ技術者】
生物工学・生命工学に関する最先端の知識や技術を有した技術者。
生物が持っている力を有効利用することで新技術や商品を開発する技術を持っていることを証明される資格です。
【食品衛生管理者】
食品にかかわる作業環境などの衛生管理に関する知識や専門性を有していることを証明する資格です。
飲食店の開業や設置の際に絶対必要な資格ですが、食品にかかわるすべての仕事で役に立つ資格になります。
【管理栄養士】
病気を患っている方、また健康な方の個別の特徴に合わせて食品の栄養に関する専門的な技術や知識を持っていて、栄養指導や栄養管理などを行えることを証明する国家資格です。
食品開発者になるために絶対必要な資格というものはありません。
もっと言えば、持っているだけで商品開発の仕事に就けるという資格はないと言えます。
しかし、これら3つの資格は、商品開発の仕事をするにあたって必要な知識を学んだという証明になりますので、就職の際などに有利に働く場面があるでしょう。
同様に、野菜ソムリエや、フードコーディネーターなど、食品に関する資格を持っていてもいいかもしれませんね。
料理の経験やスキルも役に立つ
各企業によって開発する食品は様々ですが、どの企業でも募集されることが多い仕事に、レシピの考案業務と試作業務があります。
どちらの業務にも料理の経験や、料理に関する知識が役に立つと言えます。
栄養士免許や調理師免許を持っている、手際よく料理するのが得意、料理やお菓子作りが趣味で家族や友人によくふるまっているなど、料理スキルがあるととても役に立つでしょう。
また、新メニューの考案には発想力が必要です。
日ごろからオリジナルレシピを考えてクックパッドに掲載するなどしているのであれば、転職の際に役に立つかもしれません。
食品系の商品開発の仕事に就くには、食品関係の知識や技術、スキルや経験、そして資格が役に立ちます。
また生物学や分析化学など、理系の幅広い知識も重要です。
食品系の商品開発の仕事に就きたいと考えている方は、ここで紹介したことを参考にしてみてくださいね。
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