商品開発職に就くには?面接や履歴書でのアピールポイント

パソコンに向かって仕事をする女性

商品開発のお仕事について紹介している連載。第5回は「商品開発の仕事に就くには?」です。

ここでは特に食品の新商品開発に携わる商品開発職をメインに、採用されやすい学部や商品開発に向いている人の特徴、面接や履歴書でオススメのアピールポイントなどをご紹介いたします。

食品の商品開発に採用されやすい学部は〇〇学部

商品開発の仕事は、研究開発や処方開発と呼ばれる基礎研究系と、原材料の調合やレシピ作成、試作、各種検査などを行う新商品開発系の大きく二つに分類されます。

【基礎研究系の商品開発職は、理学部または理工学部】

基礎研究系では、化学知識が必須。

例えば、小麦と水を混ぜた場合にどのような反応が起こるかなど、物性や原理原則などを理解できていなければなりません。

そのため、基礎研究系の商品開発に採用されやすいのは、化学を学ぶことができる理学部または理工学部です。

募集対象も4年制大学の卒業者や、特に大学院卒業者を求められる傾向が強くあるでしょう。

【新商品開発系の商品開発職は、理学部、理工学部、栄養学部、農学部】

新商品開発系でも理化学検査や菌検査、保存テストなどの業務があるため、化学知識は必要です。

しかし、基礎研究系に比べるとそこまで深い知識は必要ないでしょう。

ただし、添加物やアレルギーに関する知識が必要となるため、化学知識に加えて栄養学の知識が必要になります。

そのため、新商品開発系の商品開発に採用されやすいのは、以下の学部だと言えるでしょう。

  • 化学が学べる理学部、理工学部
  • 栄養学が学べる栄養学部
  • 化学と栄養学の両方が学べる

新商品開発系の商品開発では、専門学校や短期大学の卒業者を募集対象とした求人も多く見られます。

商品開発に向いている人

新商品開発系の商品開発には、以下のような特徴を持った方が向いていると言われています。

【情報収集力がある、良い意味でミーハーな人】

商品開発の仕事は、様々なアイデアを「売れる」商品として形にすること。

それには市場や顧客、社会のニーズをくみ取り、世に受け入れられる商品を生み出していくことが重要です。

殻に閉じこもって自分の意見だけで開発していては、そのうちネタやアイデアが枯渇してしまいます。

そのため、受け身の姿勢ではなく自ら外に出て情報をインプットできる人、好奇心が旺盛で最新情報など常にアンテナを張っている人など、良い意味でミーハーな人は商品開発の仕事に向いていると言えるでしょう。

【相手の要望をしっかり汲み取れる人】

商品開発の仕事において、感性が大事だと考える方も少なくありません。

実際に感性が必要になる場合もありますが、自分の感性だけでは商品開発の仕事はうまくいかないでしょう。

周囲の意見、要望などを取り入れながら、より良い商品となるよう検討を重ね、何度も試作を繰り返し、検証しながら商品として完成させるのが商品開発の仕事です。

例えば、顧客の要望を言葉通りに汲み取るだけでなく、その裏側にある本音や本人も気づいていない深層心理などまで含めてアイデアに取り入れていける人は、それだけニーズに沿った商品を完成させることができるため、商品開発として成功できる人だと言えます。

【地道にコツコツと何度もトライできる人】

商品開発の仕事は、とても地道な作業が多い仕事です。

例えばお菓子の開発は、ほんの少し分量が違うだけで全く別のものになってしまうほど、とても化学的要素が強い分野です。

そのため、少しずつ処方を変えて10種類のサンプルを作製するなど、一度に複数の試作を行う場合があります。

もちろん、イメージ通りに出来上がらなければ、また一からやり直しとなることも少なくありません。

新商品開発というと花形職種というイメージを持つ方も多くいらっしゃいますが、実はとても地道な作業が多い仕事です。

そのため、細かく地道な作業を続けることが苦にならない人は、商品開発の仕事を楽しむことができると言えるでしょう。

【周囲を巻き込める人】

商品開発は他部署や工場との連携が多くある仕事です。

スケジュールの調整などでは社内折衝も度々発生します。

例えば、工場では毎日製品の製造を行っていますが、サンプル品のラインテストを行う場合には、通常のラインスケジュールの合間に対応する必要が出てきます。

そんな時、周囲の協力を得られるかどうかが、仕事をうまく進めるコツになるでしょう。

一言でコミュニケーション力が高い人とも言えますが、特に周囲を巻き込みながら物事を進めることができる人は、商品開発の仕事に向いています。

履歴書や面接でのアピールポイントは?

2人の面接官と話している笑顔の女性

最後に、履歴書や面接などでの自己アピールにオススメのポイントをご紹介します。

【好奇心の強さ、アンテナの高さをアピールする】

普段からトレンド情報を意識していることがわかるようなエピソードがあると良いでしょう。

  • 食べることが好きで、新商品が出ると必ず試してみる
  • 休みの日には商店街などで散歩がてら食べ歩きをするのが好き
  • SNSで話題のスポットなどをチェックしている、等

【アウトプットができることをアピール】

商品開発ではインプットが重要だとお伝えしましたが、もちろんインプットした情報をアウトプットすることができなければ、商品を開発することはできません。

例えばレシピ作成や試作業務などでは、料理スキルを活かすことができます。

クックパッドなどで料理レシピを発信したり、インスタグラムで料理の写真を掲載しているなど、自身のアイデアを発信しているエピソードも良いでしょう。

【企業理解度の高さをアピール】

面接前にはHPを見るなどして、企業研究を行うと思います。

もし面接までに時間がある際には、実際に企業の商品を食べてみると、より企業への理解が深まるのではないかと思います。

面接の際に、商品開発担当者が面接官として参加している場合も少なくありません。

商品を食べてみて感じたことや、気づいたこと、新しいアイデアなどを話してみても良いでしょう。

もちろん批判や批評のような話はNGですが、商品を実際に食べてみた話などは、一消費者の意見として喜んでもらえる場合があります。

この話が直接合否に繋がることはありませんが、企業や商品への関心の高さや企業研究の深さなどを示すことができます。

そのため、商品開発職を目指す方は、ぜひ商品を食べてみることをオススメします。

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