品質管理とどう違うの?「品質保証」の仕事内容とは

パソコンに向かって働く女性

食品メーカーなどの求人を見ていると「品質保証」という仕事が目に留まることがあると思います。

文字通り「品質を保証する」仕事だということはなんとなく想像がついても、具体的にどういった業務を行っているのか、イメージしづらいという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、食品メーカーにおける品質保証の仕事内容について、ご紹介したいと思います。

品質保証のお仕事とは

品質保証とは、企業が提供する製品やサービスの安心・安全を保証するお仕事です。

製品・サービスの品質を維持し、さらに向上させることを目的としたさまざまな業務を行います。

製品やサービス自体のチェックを行ったり、規格書や報告書などの文書を作成したりといった業務はもちろん、品質を保証するための生産から出荷までの仕組み作りや、体制作りにも関わるお仕事です。

品質管理とどう違う?

品質保証と名称が似ていて混同されやすい職種に「品質管理」があります。

では品質保証と品質管理の仕事内容は、どう違うのでしょうか。

品質管理は「製品やサービスの品質を保つために、管理を行う」お仕事です。

そのため、品質を確認するための検査や分析等が主な業務内容となります。

これに対して品質保証は、「開発・生産・管理すべての工程において、品質を保証するための指示や確認を行う」お仕事です。

つまり品質管理は、品質保証の業務の一部であると言うことができます。

ただし、企業によっては一つの部署で品質保証・品質管理を行っていることもあります。

食品メーカーにおける品質保証の業務内容とは?

書類を抱えるスーツを着た女性

では、具体的にどのような業務が品質保証のお仕事として発生するのでしょうか。

食品メーカーでの品質保証職の代表的な業務をご紹介します。

・仕様書・規格書の作成

食品メーカーに限りませんが、製品の開発、生産、管理のために必要となる、製品の仕様書や規格書を作成するのは品質保証の重要な業務です。

社内用だけではなく、顧客からの依頼に基づいてこれらの文書を作成することもあります。

・食品表示ラベルの作成、チェック

製品のパッケージ等に記載される原材料等の食品表示を作成し、適正なものであるかの確認を行います。

昨今、食品表示ラベルに対する消費者の関心が高まっているため、重要な業務の一つとなります。

・クレーム発生時の原因調査・報告書作成

不良品等が発生した場合に、原因調査のための検査依頼や調査依頼を社内外に対して行います(実際に検査等を行うのは主に品質管理の仕事になります)。

その調査結果についての報告書を作成します。

・法改正への対応

食品関連の法令改正がある場合に、期日までに改正内容を確認し関連部署の業務に適用するための計画や仕組み作りを行います。


上記のような業務が、品質保証のお仕事です。

食品メーカーで品質保証の仕事をするには、農学、生化学、栄養学などの知識が必要となります。

また、食品表示や新機能性表示制度などに対する知識を持つ方も求められています。

食品メーカーにとって、製品の安全性確保は経営に関わる重要なこと。

だからこそ責任も大きく、やりがいを感じられる仕事だと言えるでしょう。

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