健康効果や美容効果を期待できることで注目される「スーパーフード」。

日本でもアサイーやキヌア、チアシードなどさまざまな食品がブームにな り、次なるスーパーフードとして注目を集めている食品も増えています。

その一つが、「カカオニブ」です。

今回は、カカオニブに含まれる成分や期待できる効果などについてご紹介します。

カカオニブってどんな食べ物？

カカオニブという名前を耳にしたことのない方でも、チョコレートやココアの原料である「カカオ」はご存知だと思います。

カカオは中南米やアフリカなど熱帯地域を原産地とする樹木。

10～30センチぐらいの楕円形の果実には20～60個の種子が入っていて、この種子が一般的に「カカオ豆」と呼ばれています。

このカカオ豆の胚乳部分を醗酵させた後、焙煎してチップ状に粉砕したものが「カカオニブ」です。

ちなみに、カカオニブをさらに細かくすりつぶして液状にしたものを「カカオマス」といい、これがチョコレートやココアの原料となります。

つまりカカオニブとは、チョコレートなどに加工される前の段階のカカオのことを指します。

「神の食べ物」カカオに含まれる成分

カカオの学名は「テオブロマカカオ（Theobroma cacao）」。

テオブロマとは、ギリシア語で「神の食べ物」を意味する言葉です。

神の食べ物と称される通り、カカオの栄養価は非常に高く、カカオ豆をすりつぶした飲み物は、元々薬用として用いられていたと言います。

カカオに含まれる成分で効果が期待できるものは、主に以下が挙げられます。

・ポリフェノール

活性酸素を除去し、老化を防ぐ働きがあることで知られるポリフェノール。

カカオに含まれるカカオポリフェノールは、悪玉コレステロールの酸化を防いで動脈硬化を予防する働きがあると言われています。

また、ストレスへの抵抗力を強めることにも役立つことがわかってきています。

・食物繊維

カカオには現代人に不足しがちな食物繊維も豊富に含まれています。

食物繊維は腸内環境を整え、便通を良くする働きがあります。便秘による肌荒れ等の改善にも役立ちます。

・テオブロミン

テオブロミンはカカオの主成分で、カフェインと似た働きをすることで知られています。

脳を刺激して、集中力や思考力を高める効果が期待できます。

また、利尿作用や自律神経に働きかけてリラックスをもたらす働きもあるといわれています。

・PEA（フェニルエチルアミン）

PEAは「恋愛ホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質です。

恋愛をしたときなどに分泌され、幸福感をもたらす働きがあります。カカオにはこのPEAも含まれています。

これらのほかにも、カルシウムや鉄、亜鉛などのミネラル類が豊富に含まれているため、体調や肌の調子を整えることにも役立ちます。

こうしたカカオに含まれる栄養成分を効率良く摂ることができるのがカカオニブなのです。

カカオニブの食べ方は？

カカオニブは、特に調理せずそのまま食べることができます。

ほんのりとカカオの香りと酸味があり、ナッツやドライフルーツと混ぜて食べると食べやすいでしょう。

また、シリアルに混ぜてミルクをかけたり、ヨーグルトに混ぜて食べるのもおすすめです。

日本でも大人気のベルギーのショコラティエのハワイ店舗では、限定の「カカオ・ボウル」が販売されて話題になっています。

こちらは、グラノーラにチョコレートのソフトクリームを載せ、カカオニブをトッピングしたものなのだとか。

ハワイに行く機会がある方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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