研究職への転職は難しい!?その理由とは

試験管を確認する白衣の女性

食品メーカーや化粧品メーカーをはじめとした多くの生産・製造系企業では、先行投資として研究開発部門を設けて、新たな技術の開発や成分の探索などを行っています。

こうした部門でさまざまな研究を行うのが「研究職」です。

一度はほかの職種に就いたものの、やはり研究職に就きたいという方もいるでしょう。

また研究職として就職したけれど、違う企業の研究にも携わってみたいと考える方もいるかもしれません。

しかし、一般的に研究職の転職はかなり難しいとされています。

今回は、企業における研究職や、転職が難しいといわれる理由などについてお伝えします。

一般企業における研究職とは

研究職が業務として行う研究は、その性質によって大きく「基礎研究」と「応用研究」に分けられます。

基礎研究とは、特別な活用法や用途を考慮することなく、仮説や理論を裏付けるための研究や、研究対象に対して新しい知識を得るための研究のことを指します。

大学や研究所で行われている研究の多くは、この基礎研究にあたります。

一方で応用研究とは、基礎研究で得られた結果を元に目的を定め、実用化、製品化に向けて可能性を見出す研究のことを指します。

企業で行う研究は、製品の開発や改善につなげる必要があるため、応用研究であることがほとんどです。

メーカーの研究職というと、応用研究を指していることも少なくありません。

いずれの場合も、仮説を立てて実験を行い、結果を検証して改善を重ねるという繰り返しが、基本的な業務となります。

研究職への転職は難しい!その理由は?

実験する白衣の女性

一般的に「研究職への転職は難しい」と言われています。では、なぜ研究職への転職は難しいのでしょうか?

その理由として、第一に「求人数自体の少なさ」が挙げられるでしょう。

研究職というのは専門性が高い仕事であるため、ほかの一般的な職種――例えば営業職、技術職など――と比べて、そもそもの募集人員数が少ないのです。

それに加えて、上記でお伝えしたとおり転職が難しいと言われていることなども背景に、一度研究職に就いた人はなかなか辞めないという事情もあります。

一方で研究職は人気職種です。研究職をして働きたいと希望する方がたくさんいらっしゃいます。

研究職への転職は、文字通り「狭き門」なのです。

研究職の転職で求められる条件とは?

少ない求人に対して希望者が多い研究職ですが、研究職の求人は経験者の募集が多いということも、転職が難しいとされる理由の一つです。

企業は研究のエキスパートを求めているため、応募者に要求される条件も厳しくなります。

研究職の転職では、一般的に以下のような条件が設けられています。

・大学、大学院で専門知識を学んでいる

食品業界で研究職に就くためには、農学、生化学、生物学、栄養学、食品化学、食品衛生学などについて学んでいる必要があります。

学部卒でも主に検査エキスパートなどといった求人はありますが、企業研究員の主流は、大学院卒者を対象とした求人がほとんどです。

・前職が研究職もしくはそれに近い内容である

中途採用の場合、大学院で専門分野を学んでいたとしても、職務としての研究経験が全くない場合はかなり難しいと言えるでしょう。

研究職の転職を成功させるには?

「たとえ難しいとしても、研究職として転職したい」という方もいらっしゃると思います。

そのような場合は、現在の仕事を続けながら、じっくりと時間をかけて転職活動に取り組むことをお勧めします。

お伝えしてきたように、研究職の求人数は決して多くありません。

そのため、ご自身の専門ややりたい分野などの希望に合う求人が出てくるまでは、焦って退職してはいけません。

転職サイトやエージェントを上手に活用して、時間をかけて求人情報を収集することが大切です。

研究職への転職を考えている方は、ぜひ参考になさってくださいね。

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