「サプリメントアドバイザー」とは?資格取得と活用について

器に盛られた様々なサプリメント

ダイエットや健康保持において食生活との関係が注目される中、食事だけでは不足しがちな栄養素を補給する手段として、サプリメントや健康食品を活用する人が増えました。

しかし一般消費者にとって、さまざまなサプリメントの中から自分が優先して摂るべき商品を選ぶのはなかなか難しいものです。

そこで、消費者の栄養状態などを考慮した上で専門的なアドバイスを行う「サプリメントアドバイザー」の需要が高まっています。

サプリメントアドバイザーとはどのような仕事なのか、資格取得についてなどの情報をお伝えします。

サプリメントアドバイザーとは

厚生労働省は保健機能食品について、国民に正しい情報を提供し自らの選択に委ねるためには、相談機関の充実やアドバイザリースタッフの確保が必要であると考えていました。

それにより2002年に「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成」についてのガイドラインが発表されました。

これは、健康機能食品について消費者が気軽に相談できる者(アドバイザリースタッフ)の必要性や、習得すべき知識、養成方法などをまとめたものです。

このガイドラインに沿って専門的な知識を身につけ、消費者にアドバイスを行うのが「サプリメントアドバイザー」です。

サプリメントアドバイザーの資格取得

現状、サプリメントアドバイザーに国家資格はなく、民間資格がいくつか存在します。

中でも代表的なものとして、日本サプリメントアドバイザー認定機構による「NR・サプリメントアドバイザー」認定資格と、日本ニュートリション協会による「サプリメントアドバイザー」認定資格があります。

いずれもサプリメントや健康機能食品の専門家として、消費者にアドバイスを行うことを目的とした資格ですが、認定基準に違いがあります。

・NR・サプリメントアドバイザー

日本臨床栄養協会に入会し、通信教育や学術大会への参加、公認テキストの活用などによって学んだ後、年1回実施される認定試験に合格することで「NR・サプリメントアドバイザー」資格を取得できます。

資格の有効期限は5年間で、5年ごとに単位取得およびレポート提出などによる更新が必要です。

・サプリメントアドバイザー

完全通信講座制で基礎編とビジネス編を学び、すべての課題に合格することで取得できる資格です。

「サプリメントアドバイザー」として、米国ISNFと日本ニュートリション協会に正式に認定・登録されます。

サプリメントアドバイザーの資格活用

サプリメントを容器から出す女性の手

サプリメントアドバイザーの資格を活かせる職場としては、主に薬局やドラッグストア、病院、健康食品販売店などが挙げられます。

こうしたお店などにサプリメントや健康食品の専門家であるサプリメントアドバイザーがいることで、消費者は自分自身の健康状態や栄養取得状況に合わせて、適切な商品を選べるようになります。

また販売の場面だけではなく、サプリメントや健康機能食品の企画・開発・製造などに携わる企業でも、サプリメントアドバイザーとしての知識を活かせる場面はあるでしょう。

職業としては、薬剤師や管理栄養士をはじめ、医師や看護師、保健師などにこの資格を取得する人が多い傾向があります。

医療現場でも患者の健康状態などに合わせて栄養補給などについてアドバイスする機会が多いため、仕事に生かせる資格として注目されているようです。


冒頭でも述べたとおり、健康や美容に対する消費者の意識は年々高まりを見せています。

日本ではまだまだ活躍の場が多くはないため、この資格を持っているだけでは転職に有利とは正直言い難いです。

しかしサプリメントアドバイザーは、消費者の意識向上に比例して今後注目されていく資格であると言えるでしょう。

食品や栄養関連の資格取得を検討している方は、サプリメントアドバイザー関連資格についても検討してみてはいかがでしょうか。

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