長く働き続ける上で大切なもの。いろんな経験をして手に入れた私らしいワークスタイル。

カフェのキッチンや食品メーカーでの商品開発を経て、現在のお仕事に就いている石橋さん。

正社員、派遣社員、アルバイトといろんな雇用形態を経験した上で、今いちばん気に入ってるのは派遣社員という働き方なのだそう。

確かなスキルを持つ石橋さんが、派遣社員という道を選んだ理由を教えてもらいました。

笑顔で振り向く石橋さん

石橋 佐奈江(いしばし さなえ)さん

新卒で大手エステ会社に就職、栄養指導業務に就く。

その後、カフェやレストランでキッチン業務を経験し、紹介予定派遣として食品メーカーで就業開始。半年間の就業を経て、正社員として採用される。

2011年、食品メーカーを退職し、RDサポートに登録。

大手冷凍食品メーカーにて冷凍食品や加工食品に関する材料・情報の入力・作成業務などを担当している。

所有資格:栄養士、調理師

全国数千万のお客様がターゲット。誰もがよく知るコンビニ商品の開発の裏側。

インタビューに答える石橋さん

私のターニングポイントは、ちょうど20代の終わり頃。紹介予定派遣で、ある食品メーカーで働きはじめたんです。

それまでずっとキッチンの仕事をしていましたが、もともと商品開発には興味があって。年齢的にも新しいことにチャレンジするなら今しかないなという自覚もあった。

だけど、まったくの未経験だし、最初から正社員は難しいこともわかっていました。

そういう意味でも、私も会社側もよく見極めた上で正社員に切り替えられる紹介予定派遣は、当時の私にとって最適な選択だったんです。

食品メーカーでは、主に米飯商品の開発を担当しました。

おにぎりやお弁当、丼物などコンビニに行けば、お米を使った商品がたくさん並んでいますよね。その開発が、私の仕事です。

たとえば、新しく親子丼を開発することが決まったとします。そこで最初にするのが市場調査。

実際にいろんなお店に足を運んで、たくさん親子丼を食べて、自分たちの理想の味を研究します。その上で、日夜試作の繰り返し。

これは商品開発の悲しい職業病ですが、毎日試食をたくさんするので、あっという間に太っちゃうんです(泣)。私も当時は5キロは増えたと思います。

それくらい妥協のない試作を繰り返して、ひとつの商品が生まれるのです。

新商品が店頭に並ぶと、よく近くのコンビニに行って、こっそりお客様の様子を視察していました。

あとはSNSも欠かさずチェック。「美味しい!」っていうツイートを見つけるたびに、心の中で「いいね!」を連打したくなったり(笑)。

結局、派遣時代も含めて5年強勤めましたが、コンビニという数千万人の利用者がいるマーケットで、本当の「美味しい!」を追求できた経験は、私のキャリアの中でも非常に大きな財産になりました。

休む間もないハードな毎日。ゆとりのある生活を求め、再び派遣社員に。

一方で、商品開発の仕事はハードワークだったのも事実。特にコンビニは新商品が毎週開発されるので、羽根を伸ばす余裕もありません。なかなかお休みがとれず、気が滅入ってしまうことも。

当時、私はすでに結婚をしていましたが、正直、家のことを満足にする時間もありませんでした。

その頃、私も30代半ば。これからのことを考えたら、もう少しワークライフバランスを大事にして働きたかった。

そこで会社を辞め、もう一度派遣社員として今の自分に合った職場を探すことにしました。

派遣を選んだのは、負荷の大きい正社員は体力的に難しいと思ったから。「栄養士 派遣」と検索して見つけたのが、RDサポートです。

私の要望をしっかり聞いた上で、すぐにベストな職場を紹介してもらえたので、すごく安心しました。

笑顔で話す石橋さん

現在の就業先は、大手冷凍食品メーカー。

今、手元にある商品を見てもらえばわかると思いますが、どの商品にもラベルやパッケージに原材料や保存方法などが明記されていますよね。こうした商品情報を入力・作成するのが今の私の仕事です。

今や食品業界は「食の安全」が最重視される時代。食品表示は、商品の安全性・信頼性を示す重要な情報源です。食品衛生法などの法律に則った上で、正確に表記しなければいけません。

キッチンや商品開発の仕事をしていたときは、お客様の「美味しい!」という声が何よりのモチベーションでした。

でも、完全な裏方である今の仕事は、そんなふうにわかりやすく評価してもらえる場面は決して多くありません。

むしろ失敗しないことがいちばんの評価。美味しさの裏側にある安全を守るという意識を持って、目の前の仕事に取り組んでいます。

派遣は長く働けないは嘘? 大事なのは雇用形態ではなく、心の余裕。

派遣をやっていちばんいいなと思うのは、時間の余裕ができたこと。

勤務時間は8:30~17:30。基本的に残業はありません。だから仕事が終わった後も、ちゃんと家のことができるのが嬉しいですね。

正直に言うと、正社員の頃はなかなか自炊もできませんでした。今はちゃんと手をかけた料理を夫に食べさせてあげることができるので、それが自分の喜びになっています。

休日にしっかり休めるのも、幸せを感じる瞬間のひとつ。うちは大型犬を飼っているので、よく犬を連れて川や湖など水辺に出かけています。

しっかり働くためには、こうした休養や充電の時間は何よりも大切。オンとオフのメリハリをきちんとつけられる今の環境をとても気に入っています。

だから、できればこのまま派遣社員として働いていくことが私の理想。

今は一般派遣ですが、ゆくゆくは無期雇用派遣として、RDサポートと雇用契約を結んだ上で、いろんな就業先に派遣されるというスタイルを希望しています。

笑顔で話す石橋さん

昔は年齢を重ねると派遣は難しいと言われましたが、長く働くためのいちばんの秘訣は雇用形態ではなく、仕事のプライベートのバランス。

自分が今まで培った知識やスキルをベースに、心に余裕を持って仕事ができる働き方を見つけることが大事なんじゃないかと思います。

私にとって、それが無期雇用派遣というワークスタイルなんです。

Writer’s Eye

正社員の方が安定しているから…。そんな理由で雇用形態を選ぶ人は少なくありません。

けれど、安定した働き方ができるかどうかは、雇用形態の違いではなく、自分がゆとりを持てる職場であることが大事。そう石橋さんは強く実感したそうです。

「現在の就業先で働きはじめてから、休日に旅行に行く機会も増えました」と楽しく話す石橋さん。その明るい笑顔が、日々の充実ぶりを証明していました。

取材・文:横川良明

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