品質管理職に就くには?採用されやすい学部やアピールポイントをご紹介!

検体を確認する白衣の女性

食品の品質管理職に採用されやすい学部はあるのでしょうか。

また履歴書や面接では、どのようにアピールするとよいのでしょうか。

今回は食品の品質管理職を目指す方へ、採用されやすいと言われている学部や、履歴書・面接等でのアピールポイントをご紹介します。

食品の品質管理に採用されやすいのは〇〇学部出身者

食品の品質管理の仕事には、工場内や働くスタッフの衛生管理やクレームがあった際の原因調査、マニュアルの作成など様々あります。

中でも特徴的な仕事が食品製品の検査・分析業務でしょう。

新製品や既製品を問わず、製品が規格通りに製造されているかを確認するために製品の栄養成分を分析したり、食中毒等の原因となる細菌が混入していないかを確認するために細菌検査を行うなど、様々な検査や分析を行い、安全であることを確認しています。

この食品業界の品質管理ならではといえる検査・分析業務には、下記のような学部で学ぶ知識が活かせると言われています。

・農学部(農芸化学、農学等)

食品、微生物、肥料農薬、土壌などについて学び、実験が中心となる研究型の学問です。

農学部出身者には、授業などで微生物の培養経験や、HPLCやGC等の分析機器を扱った経験を持つ方も多く、食品分析に関する基礎知識を持っているということが、その理由です。

実務経験がない場合でも、企業からは「比較的近い将来に即戦力となる可能性がある」と捉えられるため、品質管理に採用されやすい学部だと言えるでしょう。

・栄養学部(栄養学等)

食品や栄養について学び、人が健康に生活し成長していくために必要な栄養素や体調、病状などに応じた食生活などを分析・研究する学問です。

卒業時に栄養士資格を取得でき、4年制を卒業した場合は、管理栄養士(国家試験)の受験資格を得ることができます。

栄養学部出身者は、一般成分等の分析経験や糖分・pHなどの栄養成分測定器の使用経験、衛生管理に関する知識等を持っていると、品質管理に採用されやすくなるでしょう。

品質管理の仕事において、栄養士や管理栄養士の資格取得は必須ではありません。

しかし、企業からは「食品や栄養に関する専門知識を有する者」と捉えられるため、有利に働くと言えるでしょう。

・理学部(生物学、化学等)

生物や化学などについて学び、自然現象などがなぜ起こるのかを解明し、理論で証明する学問です。

既存の理論に基づいてそれを応用するのではなく、食物や生物そのものを観察し、生態などについて解明していくため、基礎研究の分野に分類されます。

理学部出身者も農学部と同様、学生時に微生物検査や分析機器を扱った経験を持つ方が多いため、実務経験がない場合でも品質管理に採用されやすい学部だと言えます。

履歴書や面接でのアピールポイントは?

試験管を確認する白衣の女性

履歴書を作成する際や面接の場では、これまでの経験やスキルを、職種に求められる特性に絡めてアピールするのがポイントです。

食品の品質管理職には、以下のような特性を持つ方が向いているとされています。

実務経験がない場合にも、学生時代の経験や趣味などのエピソードと絡めて、アピールしてみましょう。

【コツコツとした作業が好き(または得意)】

品質管理の仕事は、細かく地道な作業をコツコツと続けられる根気強さが求められるポジションです。

例えば、「研究のためにたんぽぽの花びらを一枚一枚延々と並べた経験がある」、「100本の試験管に試薬を分注し続けた」など、具体的なエピソードに絡めてアピールすると良いでしょう。

【繰り返し作業やルーチン作業が好き】

業務によっては、一日中分析のための前処理作業を行ったり、微生物の培養をしたり、PCでの作業が続くことも多くあります。

そのため、どちらかというとルーチン業務が主体であり、繰り返しの作業に意味を感じられることが重要なポイントになります。

【「問題がない」ことを確認するのが好き】

細菌検査などでは「出るはずのない細菌」の検査をする必要があり、検査結果ではいつも「菌数0」であることが求められます。

そのため、いつもと同じであることに喜びを見出せる方であれば、品質管理の仕事に大きなやりがいを感じることができるでしょう。

面接では自身の言葉で伝えることが大切

面接ではコミュニケーション能力や仕事に対する理解度、志望度の高さなども判断されています。

自己紹介や質問に対する受け答えなどが的確か、話が脱線しすぎていないかなどに気を付け、マニュアル通りの答えではなく、自身の言葉で伝えることが大切です。

また品質管理の志望動機で「食品の品質を守りたい」と言う方が多く見受けられますが、「なぜ、食品の品質を守りたいと思ったのか」を自身の言葉で伝えられると、企業に強く印象が残ります。

きっかけとなったエピソードや時事情報などを交えながら話すと良いでしょう。

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