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品質保証の仕事に就くには、人材が不足している今がチャンスだと言われています。
とはいえ、品質保証は人気のお仕事。狭き門をくぐれる人は一握りです。
ではその一握りに入るには、どうしたらいいのでしょうか。
今回は食品の品質保証職を目指す方に、面接や履歴書、職務経歴書でのアピールポイントをご紹介いたします。
品質保証職に就くには、今がチャンス?
2015年4月に食品表示法が施行され、これまでの表示内容に比べて、開示する情報量が増えました。
これにより企業は経過措置期間の満期となる2020年までに、全製品の表示内容を新制度に合わせて変更することを余儀なくされています。
企業では業務量が増えたために品質保証職の人材不足が起こっており、以前に比べて採用基準が引き下げられています。
そのため、今は比較的採用されやすいといわれているのです。
また近年、食品表示診断士資格(食品表示検定)の認知が高まっており、中級以上の資格があれば未経験でも採用するという企業が増えてきています。
これまで品質保証職では、理系出身者や栄養士・管理栄養士の有資格者が求められる傾向にありましたが、この食品表示診断士の認知によって、文系出身者にも採用間口が広がってきています。
食品の品質保証職に就くには、人材が不足している今がチャンスだと言えるでしょう。
企業が求める品質保証職の人物像とは?
品質保証は裏方で現場を支える仕事です。そのため様々な部署とのやり取りが発生します。
品質保証の一番の任務は、製品の安心・安全を守ることです。
場合によっては、出荷を遅らせてでも改善を実施すると判断せざるを得ないこともあります。
もちろん関連部署では納期通りに出荷するという別の任務を負っているため、簡単に調整とはいかず、意見が相違することも少なくありません。
しかしそこで譲ってしまうと、安心・安全を保証することができずに後々大きな問題に発展してしまう可能性が出てしまいます。
何度も代替案を出しながら、お互いの任務を全うできるように繰り返し調整を行っていく必要があるのです。
そのため、品質保証にはたとえ出荷が遅れることになっても「少しくらいは大丈夫だろう」を許さない、正義感の強さが求められます。
また規格書や一括表示等の作成業務では、何度も書類が差し戻されるということも珍しくありません。
提出した書類が何度戻ってきても、最後まで対応する根気強さが必要です。
そのため、企業は何物にも屈しない正義感の強さや良い意味での融通の利かなさ、繰り返しの対応を続けていける根気強さなどを持っている方を求める傾向にあります。
面接や履歴書・職務経歴書でのアピールポイント
履歴書や面接などでは、自分が企業の求める人物像に即していると伝えることが大切です。
実務経験がない場合も下記を参考に自身のエピソードと絡めてアピールしてみましょう。
芯が通った性格であることをアピールする
志望動機に「食品業界で働きたい」「食品表示や食品関連法規に興味を持った」と書いている方が多く見受けられます。
しかしそれだけでは、他の求職者との差別化を図ることができません。
信念を通すことができる=芯がある人と企業に印象づけるには、ありきたりな内容ではなく自身の言葉で想いを伝える必要があります。
「何故、食品業界で働きたいのか」「どんなきっかけで食品表示や法規に興味を持ったのか」などを、自身のエピソードと絡めて説明してみましょう。
具体的なエピソードと絡めて話すことができると話に説得力が増し、また人事担当者の記憶にも残りやすくため、採用に繋がると言えるでしょう。
気になったらすぐ調べることをアピールする
品質保証の仕事に欠かせない食品関連法規ですが、じつは頻繁に更新がされています。
もちろん変更箇所があった際には消費者庁などのHPに更新情報が上がりますが、すべての情報が記載されているとは限りません。
HPに載っていない場合には、電話やメールなどで自ら問い合わせる必要があります。
そのため、疑問をそのままにしない人は品質保証の仕事に向いていると言えるでしょう。
例えば、普段テレビや友人との会話の中で気になることがあるときに、すぐインターネットで調べたり、答えを見つけるまで探し続けたエピソードなど、常に自分の知識をアップデートしているということを伝えられると良いでしょう。
臨機応変に変化できることをアピールする
品質保証の仕事は、食品関連法規が変わるとそれに伴って業務内容や手段が変更になる場合があります。
例えば、前任から業務を引き継いだ場合、法規の改正前後で全く同じ業務フローだったということもあるでしょう。
しかし、「このフローが最適かどうかわからないけれど、前任がこれで進めていたのだから大丈夫だろう」と考える人は品質保証の仕事には向きません。
今あるものをそのまま受け取るのではなく、その時々の状況に応じて最適な方法を探し、臨機応変に変えていけることを伝えられると良いでしょう。
新しいことを学ぶ意欲があることをアピールする
新しい知識や情報を取り入れ続けることは、経験を積めば積むほど容易ではなくなります。
しかし、品質保証の仕事は何か一つを習得できれば良いのではなく、常に学びが続く仕事です。
法改正によって、これまでの常識が非常識になる場合もあるでしょう。
そのため意欲的に学び続けることができる人は、品質保証で活躍できる人だと言えます。
また文系出身者で未経験から食品業界を目指す場合、食品表示診断士の中級以上を取得していると採用されやすくなるとされています。
求人への応募時にまだ取得していない場合でも、年に2回行われる検定に向けて勉強中であることや、参考書を購入済みであるなどと伝えることで、学ぶ意欲を伝えることができるでしょう。
以上が、品質保証を目指す方にオススメのアピールポイントです。
品質保証の仕事を目指す方は、採用されやすい今を逃さずに、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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