品質保証職の一日の流れとは?食品会社3社を例にご紹介します!

オフィスで電話をかけている女性

食品業界で働く品質保証担当者は、一日の仕事をどのような流れで行っているのでしょうか。

今回は食品会社3社を例に、一日のスケジュールをご紹介します。

大手製粉会社:N社

まずは大手製粉会社の品質保証部で働くKさんの1日のスケジュールを見てみましょう。

7:30 出社

8:00 業務開始

各現場の朝礼を回って状況確認し、情報を交換

9:00 デスクワーク

関連部署とメールや電話で連携

10:00 書類作成

顧客提出文書、工場への指示書などの作成、現場への指示出し

12:00 昼食休憩

社員食堂でランチ

13:00 ミーティング&デスクワーク

社内ミーティングに参加。引き続き関連部署との電話・メール、書類作成、現場への指示出し

15:00 試食会に参加

現場メンバーと一緒に二次加工試作品(麺・パン)を試食、改良検討・提案

15:30 デスクワーク

引き続き電話・メール・書類作成・現場への指示出し

17:00 退社

お疲れ様でした

【N社の品質保証】

工場内にあるオフィスで小麦粉の品質保証を担当しています。

以前は商品開発部で焼き菓子やパン類の開発を行っていました。

小麦粉は出荷された後、様々なものに形を変え、多くの方の口に入っていきます。

会社として「安全・安心」「安定供給」「高品質」を常に守る必要がありますが、中でも品質保証として最も重要なのは「安全・安心」に対する社会的責任を果たすこと。

小麦粉の品質は工場で想像以上につくり込むものです。そのためには関係部署や現場社員一人ひとりとの連携が欠かせません。

全社員がまじめに、一生懸命仕事に取り組める環境は、自分自身の成長にも繋がっています。

これからも品質づくりのスペシャリストとして大きな社会的役割と責任を担っていることを意識し、品質向上への要求や新しいニーズに応えていきたいと思います。

大手食品メーカー:R社

加工食品やドレッシングなど、たくさんの人気商品を持つ大手食品メーカーR社で品質保証の仕事をしているOさん。

Oさんの1日のスケジュールは以下のとおりです。

8:15 出社

メールチェック、当日の予定確認

8:30 ミーティング

課内メンバーと当日の業務確認などを打ち合わせ

8:40 書類作成

製品情報、規格書などの作成

11:00 ミーティング

チームメンバーとの定例ミーティングに参加

12:00 昼食休憩

同僚と社内でランチ。この日はお弁当を持参

13:00 検査依頼の連絡

外部検査機関に分析依頼の連絡

13:30 書類作成

午前中の続き

16:00 データ入力

共有情報の更新

17:00 書類作成

引き続き製品情報や規格書などを作成

18:00 退社

お疲れ様でした

【R社の品質保証】

品質保証部では、原料や製品の安全性審査とお客様への製品情報の提供を行っています。

使用されている原材料やアレルゲンなどの情報をまとめた書類の作成が私の主な仕事です。

デスクワークが中心で、お客様に正確な製品情報を提供するため日々奮闘しています。

私たちの部署は製品の合否判定や安全安心の提供に直接関わる部門です。

すべての検査に合格し、製品として出荷されていくことが嬉しく、またその一員として働けることにやりがいを感じています。

食品メーカー:S社

笑顔でこちらを見ている女性

最後は食品メーカーS社で働くHさんのスケジュールです。

Hさんの働く食品メーカーでは、コンビニチェーンで販売されるオリジナル商品を製造しています。

8:30 出社

メールチェック、問い合わせ発生状況の確認

10:30 ミーティング

部署の定例ミーティングに参加

12:00 昼食休憩

同僚と外食ランチ

13:00 対応状況の確認

関係部署に連絡し、問い合わせに対する対策や進捗状況を確認

14:00 表示内容の確認

一括表示の校正、問い合わせ対応

17:00 ミーティング

関連部署の担当者とのミーティングに参加

18:00 資料作成

報告書やデータ集計、ミーティングの事前資料などを作成

19:30 退社

お疲れ様でした

【S社の品質保証】

コンビニチェーンで販売される商品の表示確認が私の仕事。

PB商品や店頭に置かれるパンフレットの表示のほか、原材料の規格書や商品レシピなどの記載内容に問題がないか、製品規格と食品表示規定の両面から確認しています。

表示にミスがあれば商品を販売できなくなってしまったり、アレルゲン情報が間違っているとお客様の健康被害に繋がってしまう可能性があります。

このような事故を防ぐためにも、発売前に表示内容を確認することはとても重要な仕事です。

また一方で、商品に関する問い合わせ窓口の役割も担っており、問い合わせ頂いた内容について各メーカーへの調査依頼なども行っています。

社内においてもグループ会社の工場と密に連絡を取り合うなど、外部との関わりが深いポジションです。

お客様に規格通りの商品をお届けできるよう、工場の巡回や製造ラインの立ち合い、情報共有なども行います。

時にはコールセンターに頂いた問い合わせに対する返答案を作成することも。その際に表示確認や工場巡回などで得た情報が役に立つことが多くあります。

品質保証は商品を軸に、店舗や工場など広い分野を見ることができる仕事だと思います。

一つの問題に対して担当者同士で相談し進めていくこともあり、学びも多いです。

工場とのやり取りなどで上の立場の方とお話する機会も多く緊張感がありますが、そんなところにやりがいや面白みを感じています。


食品会社3社を例に、品質保証職の一日のスケジュールやそれぞれの仕事内容についてご紹介しました。

企業によって業務内容は違いますが、みなさん責任重大なポジションであることを自覚し、品質に対する高い意識と使命感を感じているという共通点がありました。

すでに品質保証職についている方の中には、今回の3名と同じように感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

品質保証で働く彼らがいるからこそ、私たちは安心して商品を購入することができるのです。

責任は重いものの、やりがいのある仕事だと言えそうですね。

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