派遣社員は言われたことをやるだけ?そんな「誤解」を覆した新しい職場での新しいチャレンジ

派遣社員でやりがいのある仕事は望めない。そんなイメージを持っている人はいませんか?

ですが、派遣社員と言っても十人十色。責任や成長を感じながら働くことももちろん可能です。

いろんな理由で派遣社員という道を考えてはいるけれど、キャリアアップも諦めたくない。

そんなあなたのために、ひと足先に派遣デビューした先輩からの声をお届けします。

花井さんの写真

花井 紫乃(はない しの)さん

短大で栄養学について学んだ後、食品メーカーに新卒入社。

親会社への出向期間含め、約13年にわたって、品質管理、商品開発、製造技術と、食品業界の上流から下流まで幅広く携わる。

その後、家庭の事情もあり、転職。2016年にRDサポートに登録。

現在就業している食品メーカーで、商品開発と品質管理に関する豊富な経験を活かし、且つ試作から営業同行まで幅広い業務に従事するという特殊なポジションに対し、「RDサポート無期派遣社員」として就業を開始した。

所有資格:栄養士、フードスペシャリスト

10年以上正社員として活躍。そんな私がある理由から派遣社員に…。

もともと栄養学に興味があって、短大で栄養士の資格を取った後は、食品メーカーに正社員として就職したんですね。

そこでは親会社への出向も含め、10年以上勤めました。おかげで幅広いキャリアを築けたのが私の強みのひとつ。

最初は、マーガリンやショートニングといった油脂加工製品の品質管理業務から始まって、パンやお菓子の商品開発、それから生産技術といったいわゆる製造の分野にもチャレンジさせてもらいました。

そんな私が派遣社員として働くことになったのは、急な転居がきっかけ。

早く次の仕事を見つけなくちゃいけないし、かと言ってじっくり職場選びにかける時間もない。

そこで、まずは派遣として働いてみることにしたんです。

インタビューに答える花井さん

私は、それまで派遣社員って「言われたことをただやるだけ」というイメージでした。

でも、今の就業先は大違い。配属になった部署が私を含め4人と少人数なこともあって、正社員と同等の働き方を求められます。

自分で考えて動かなきゃいけないし、責任も求められる。

中には、そうした働き方を望まない方もいるかもしれませんが、私は派遣でも変わらずスキルアップしていきたいと思っていたので、責任ある仕事を任せてもらえることは、逆にありがたかったです。

初めての海外案件。新しいことに挑戦できるから仕事が楽しい。

現在の就業先は、機能性食品原料の製造販売が主事業です。

この原料に既存の調味料などを加えたとき、どういった効果が見られるかを提案するのが私のお仕事。日々、試作や、試作品の成分分析、レポーティングなどを行っています。

ここに来てからの新しいチャレンジと言えば、海外の案件に携われるようになったこと。

よくサンプルを海外拠点に送ったりするんですけど、輸出にはインボイスという明細書を作成しないといけないんですね。

そうした書類をつくるのも初めてだったので、すごく新鮮でした。

笑顔の花井さん

サンプルをつくるにあたっても、やっぱり国内の消費者と海外の消費者では味覚が全然違いますから、たとえば同じコンソメスープであっても、添加する塩分の量は異なります。

サンプルを送ったら、現地の方からフィードバックをもらって、それをもとにアレンジを加えたり、海外ならではの工程があるんですね。

今まで国内案件しかやったことがなかったので、このタイミングで海外案件に携わることができたのはすごくいい経験になりました。

お客様のもとへ営業同行も! いろんな経験が自分のキャリアのプラスになる。

あと、もうひとつ新しいチャレンジと言えば、最近は営業さんに同行して、直接お客様のもとへお伺いできるようになったんですよ。

やっぱりお客様からの声に直接ふれられると、すごく参考になります。

お客様がどんなことを気にされているのか。逆に優先順位が低いのはどういったことか。それを正しく把握できるだけで、仕事のやり方は変わりますよね。

それまでは営業さんを介してのコミュニケーションだったので、お客様が何を考えられているのか、その温度感までをリアルに感じることはできませんでした。

でも今はお客様の要望や課題をダイレクトにいただけるようになったので、すごく仕事がやりやすいです。

営業さんのように流暢に話せるわけではありませんが、ただ黙って話を聞いているだけでは、いないのと同じ。

だから、お客様のもとへ行くときは、ちゃんと質問したいことをまとめて、なるべく自分から発言できるように練習中です。

笑顔でインタビューに答える花井さん

キャリア志向の強い方の場合、派遣社員という働き方に対して物足りなさを感じることもあると思うんです。

でも、もちろん就業先によりますが、派遣でも責任を持たせてもらえたり、新しいことにチャレンジすることは十分可能。

私自身、これからもどんどんやったことのないことに挑戦して、仕事の幅を広げていきたいなと考えています。

Writer’s Eye

「自分で考えたり、新しいことを覚えるのが大好き」と目を輝かせる花井さん。

今後は商品企画などに挑戦して、さらに自分の引き出しを増やしていきたいと目標を語ってくれました。

ゆくゆくは正社員としての雇用を希望されているそうですが、意欲あふれる花井さんなら、派遣社員として働く時間も単なる「腰掛け」ではなく、「理想の未来への準備期間」になるはず。

成長できるかどうかは、雇用形態ではなく自分の気持ち次第だということを、花井さんの姿を通じて再確認しました。

取材・文:横川良明

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