ライフステージに合わせてフィットする働き方を選びたい。派遣女子3人による自分らしいキャリア観(前編)

派遣女子3人による自分らしいキャリア観

今や働き方は人それぞれ。ライフステージに合わせて、ワークに重きを置くのか、それともライフに重きを置くのか、ワークライフバランスの価値基準も十人十色です。

今回登場する3人の女性も自分らしく人生を楽しむために、派遣社員という雇用形態を活用しています。

あなたはワーク派? それともライフ派? それぞれの年齢やステージに応じた等身大のキャリア観に迫ります。

古川さんの写真

古川 みづき(ふるかわ みづき)さん

国立研究所の検査機関にて食品添加物・医薬品・化粧品・飼料添加物の規格試験やデータ解析などに従事した後、RDサポートにて就業開始。大手飲料メーカーで飼料開発の成分分析に携わる。

その後、派遣社員として食品・添加物メーカーおよび外資系香料メーカーでキャリアを積んだ後、2018年1月から再びRDサポートより食品メーカーに派遣。

現在は食品の試作・分析業務を行っている。

所有資格:バイオ技術者認定試験(中級)

熊谷さんの写真

熊谷 茜(くまがい あかね)さん

農学部を卒業後、食品メーカーに新卒入社。生産部門に配属され、養鶏場にて従業員管理およびエサの管理や出荷業務などの現場作業に携わる。

2018年3月よりRDサポートにて就業開始。現在は外資系香料メーカーで香料の調合業務に就いている。

鈴木さんの写真

鈴木 李歩(すずき りほ)さん

大学にて栄養学部を専攻した後、保育園の栄養士として常食・離乳食の調理、衛生管理、献立作成などを行う。

2018年5月よりRDサポートにて就業開始。現在は食品メーカーの研究所にて食品・機能性食品の分析業務に携わっている。

所有資格:管理栄養士

結婚、家事、夫の転勤。プライベートを優先させるために選んだ、派遣社員という道

──みなさんの考える派遣社員という働き方のいいところを教えてください。

鈴木:それはやっぱり定時で帰れるところ。もちろん派遣先によって差はあると思いますが、私が今お世話になっているところは定時の17時40分きっちりに上がれます。

古川:私も17時40分が定時です。正社員の頃は、朝は始業時刻の1時間前出社が基本。残業も毎日1時間ぐらいは当たり前。だけど、残業代はつかなくて……という環境で。

最初は若いし、それでも頑張れたんですけど、やっぱり続けていくうちに少しずつ疲労と不満がたまってしまって……。

鈴木:わかります。私の場合、前職はシフト制でしたが、朝番だと6時に起きて6時30分には出社していました。だけど、遅番になると一気に帰りが遅くなるから、どうしても生活が不規則になりがちで。

体調管理の面でも難しいところがありました。

──では、みなさんが求める就労条件の最優先事項は?

座談会に参加する熊谷さん

熊谷:土日休みがまず一番ですね。その上で時給が良いと、すごくありがたい(笑)。

鈴木:私も同じくです。

古川:同意見ですね。私はちゃんと完全週休2日であれば、土日じゃなくても大丈夫ですが。

熊谷:実は私が以前の会社を辞めたのも、そうした就労条件が一番の理由なんです。

前職は勤務先が養鶏場。お休みも平日で、定休でない限り緊急時には深夜であろうと出勤して対応しなければいけませんでした。

一方で、私は結婚しているのですが夫は土日休み。このままだとふたりの生活スケジュールが全然合わないということで、結婚するタイミングで退職しました。

鈴木:私ももうすぐ結婚を控えているので、その気持ち、すごくわかります。

熊谷:退職後はどこか別の会社で正社員で、という道も考えたのですが、夫はいわゆる転勤族。今後も定期的に生活環境が変わる可能性がありました。

それで、そうした変化にもなるべく柔軟に対応できるように派遣という働き方を選んだんです。

鈴木:私の場合、以前は保育園で調理の仕事をしていたんですけど、さっきお話しした通り勤務体系は不規則だし、行事があると土曜も出社しなければいけなかったので、自分が家庭を持ったときに続けていくのが難しいなと思ったんです。

それこそ当時は人のゴハンはつくっても、自分のゴハンをつくる余裕は全然ないような状態(笑)。

結婚したら、やっぱり家庭を大事にしたいなと思って、今年の5月から派遣社員として働きはじめました。

知らない世界をいろいろ覗けるのは、派遣社員の楽しみのひとつ

――鈴木さんと熊谷さんはこれが初めての派遣。今までとの違いを感じる瞬間はどんなときですか?

話す鈴木さん

鈴木:前職は調理ですから、基本的には立ち仕事。お昼に向けて200人分の食事をつくらなければならず、かなり体力勝負なところがありました。

そういう意味では、今のお仕事は動き回ることはないですし、体力的には余裕がありますね。

熊谷:私も前職はザ・肉体労働。身体を動かすこと自体は好きだったので、それは苦ではなかったんですけど、今はずっと座り仕事なので、全然感覚が違います。

古川:私も以前やったことがあるんですけど、調合のお仕事は肩が凝りますよね(笑)。

熊谷:そうなんです(笑)。社員さんから渡された紙に、調合する原料名と量が書かれていて、それをもとに瓶にそれぞれ原料を入れていくんですけど、とってもデリケートな作業。

スポイトに液体を吸い上げるのも、種類によって微妙に重さが違うので、正しい量を吸い上げるにはコツがいるんです。

集中しなきゃいけない分、すっかり肩が凝っちゃって……(笑)。

古川:私が以前就業していた職場では、スポイトじゃ大きすぎるので爪楊枝を使っていました。

爪楊枝で決められた量の液体をぴったりすくうのが、その職場でのマストスキル。

やっていくうちに徐々に上手くなっていくんですけど、「絶対他に行ったら使えないスキルだよね」なんてみんなで笑い合っていました(笑)。

――業務内容が前職とはまったく異なりますが、そのあたりは困りませんでしたか?

鈴木:確かにまったく違う世界すぎて、最初は戸惑いました。

大学で習ったきり、すっかり使っていなかった専門用語がバンバン飛び交っていて、「確かに勉強したはずなんだけど、記憶が……」と慌てたり(笑)。

熊谷:ただ、仕事内容自体は自分のスキルレベルに合ったものを与えてもらっているので、慣れてしまえば未経験であってもそこまで困ることはないかなと思います。

古川:私の場合、派遣のキャリアが長いのですが、就業先によってそれぞれ仕事の内容も進め方も少しずつ違うので、毎回最初は戸惑います。

その分、面白いのが、普段は知ることができないいろんな世界を覗けるところ。

正社員で入社するのは難しいような大手企業にも派遣でなら働くことができますし、そこで意外な業務に携われたりすると、すごく面白いですね。

――特に印象的だったお仕事はありますか?

話をする古川さん

古川:今まででいちばん印象深いのは、とあるビールメーカーでのエサの開発。

酵母やビール滓を使って家畜用の飼料をつくるチームで簡単な分析業務をやらせていただいたんですけど、そのときは「ビール会社でこういうこともやっているんだ!」って驚きました。

プライベート重視も、コツコツ成長型も、自分らしく働けるのが派遣の特権

――逆に派遣社員ならではの悩みも聞かせてもらえますか?

鈴木:あくまで与えられた範囲内の業務をやることがベースなので、そんなに周りから評価をしてもらえる場面はないのかな、というのが正直な感想です。

私自身は今、仕事に重点を置いているわけではないので特にそれが辛いということはありませんが、仕事に成長を求めるタイプの人にとっては少し寂しいかもしれません。

熊谷:派遣社員が踏み込めない領域というのは確かにあると思います。

これをやっておいた方がいいのかなと思うようなことがあっても、「やって」と指示がない限り、手をつけにくかったり。

何もかも自分で判断できるわけではない難しさは感じますね。

古川:あとは基本的なことですが、ボーナスと交通費が出ないことがちょっと悲しいですね。

ボーナスの時期に社員さんが嬉しそうにしているのを見ると、いいなあとは思います(笑)。

――そうしたスキルアップや成長の面について、みなさんどのように考えているのでしょうか。

熊谷:正社員のときはキャリアアップ志向は強い方でした。でも今はプライベート重視。家庭を守ることの方が大事で、仕事のプライオリティはその次というのが、今の私のスタンスです。

特にこれから子どもに恵まれる機会があったら、やっぱり小さいうちはできる限りそばにいてあげたいと思っていて。

しばらくの間はスキルアップは置いておいて、あくまで家庭を第一に仕事と両立できることを大事にしています。

鈴木:それができるのが派遣の良さだなと私も思います。

私も子どもができたら、3歳くらいまでは一緒にいてあげたい。出産のタイミングを考えたら、たとえ今、正社員として就職しても、早い段階で退職か長期休職をしなければならないなと思って。

それで周りに迷惑をかけるくらいならと思って、派遣社員という道を選びました。だから私もしばらくは家庭を最優先に、無理せず働けたらと考えています。

古川:私はおふたりと違って独身なので、もう少し仕事に対するウェイトは高め。キャリアについても、たとえ派遣であっても自分なりにできるスキルアップはあるかなと考えています。

私の場合、今勤めているのが外資系なので、メールをはじめ、いろんな場面で英語にふれる機会があるんですね。でも私はTOEICを受けたこともないくらい英語に関してはスキルゼロ。

業務上必要ないとは言っていただいているのですが、せっかくのチャンスだし、できなくて困るのは自分だから英語の勉強を始めました。

まだまだこれからなんですけど、ちょっとずつでも上達していけたら楽しいですね。

座談会に参加する派遣女子

――印象的だったのは、熊谷さんがおっしゃっていた「正社員のときはキャリア志向だったけど、今はプライベート重視」という言葉。

ライフステージの変化による影響を受けやすい女性にとって、人生のフェーズごとにプライオリティを変えるのは、非常にリアルな考え方と言えるでしょう。

そんな自分の変化に最も柔軟に対応してくれるのが派遣社員という働き方。後編では、派遣社員のキャリアをより深く掘り下げて聞いていきます。

取材・文:横川良明

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