技術の発達で仕事の選択肢も広まる? 注目を集める「再生医療」とは

技術の発達で仕事の選択肢も広まる? 注目を集める「再生医療」とは

近年、メディアなどで再生医療という言葉を耳にすることが増えてきました。

再生医療とは、失われた体の組織を再生することを目指して研究が進められている分野です。医療の世界は日々進化するものですが、特に再生医療分野の進化はめざましいものがあります。

ここでは、現在研究されている再生医療の内容について、また再生医療に携わるための方法についてご紹介いたします。

再生医療とはどういったもの?

再生医療とは文字通り、体の一部を再生するための治療法のことを指します。

動物には「トカゲの尻尾切り」のように、体の一部を失っても元通りになるという性質を持つものがいます。実はこれと同じように、人間の体にも自己治癒力や再生力が備わっているのです。

とはいえ、病気や事故などの理由で体の組織の一部を失った場合、自然治癒力だけでその部位を完全に復元するのは難しいですよね。

再生医療の分野では、最先端の医療技術を活用して、失われた組織を根本的に元通りにすることを目指しています。

再生医療にはどのような種類がある?

再生医療と聞いて思い出されるのは、やはりiPS細胞ではないでしょうか。

2012年に京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞の樹立でノーベル賞を受賞し、2014年には世界で初めてiPS細胞を使った移植手術がおこなわれました。

現在再生医療として活用されているおもな幹細胞は、人間の体の中にある体性幹細胞と、胚(受精卵)から培養することで生まれるES細胞、そして最先端の研究によって生まれた人工材料を使ったiPS細胞の3種類です。

再生医療の現状と今後の展望について

ご紹介した3種類の再生医療には、それぞれ良さや問題点があります。

現在最も研究が進んでいる体性幹細胞は、体の一部を使うことから応用がききやすいというのがメリットです。ただし、その増殖は限定的であるため万能ではないといわれています。

ES細胞に関する研究も進められていますが、本来胎児になるはずの細胞を利用することから、倫理的に疑問の声も上がっているのが現状です。

iPS細胞はまだまだ研究途上の技術であるといえます。現状、意図しない細胞に分化するリスクが考えられることや、ガン化する危険性もあるといった課題があり、解決のための研究が進められています。

再生医療の発達によって仕事の幅が広がる

「最先端の医療に携わりたい」「新しい分野にチャレンジしたい」と考えている方は、再生医療に関する仕事に就くという選択も検討してみましょう。

バイオベンチャーと呼ばれる企業では、バイオテクノロジーに関する最先端の研究を担当することができます。また、化学メーカーや製薬会社の研究開発職の募集、製造職の求人なども増えてきています。

再生医療に携われる仕事にはまだまだ未知の分野も多いものです。これまで培った専門知識やスキルを武器に、柔軟な姿勢で新しい世界を切り開いていくことが重要といえるでしょう。

技術の発達で仕事の選択肢も広まる? 注目を集める「再生医療」とは

再生医療とは、最先端の医療と人間が本来持っている自己修復力を生かして、欠損部位を再生させようという医学分野です。

まだまだ研究途上の分野であるからこそ、再生医療の分野での活躍の幅は広いもの。

ひと昔前までは考えられなかったような医学の進化に触れることができるのが、再生医療の分野に携わる魅力といえるでしょう。

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