もっと収入を増やしたいという思いから、「本業の仕事に加えて副業をしよう！」と考える方は少なくないと思います。

正社員の場合は、会社が就業規則で副業を禁止していることもあるものです。では、派遣社員ならば副業をしてもよいのでしょうか？

ここでは、派遣社員の副業はOKなのか、また副業を考えるときに気をつけるべきポイントについてご紹介いたします。

副業OKかどうかを派遣会社に確認しよう

派遣社員が副業を考えるときには、正社員と同じように就業規則を確認する必要があります。

ただし、確認するのは派遣先の就業規則ではなく、派遣元となる派遣会社の就業規則です。派遣社員が雇用契約を結ぶのは派遣会社となるため、派遣先の決まりではなく派遣元の決まりが適用されます。

派遣会社の規則で副業が禁止されているのなら、副業はやめておきましょう。こっそりと副業をしても、年末調整のときの金額で派遣会社に知られてしまうことがほとんどです。

就業規則に副業についての記載がないときには、派遣会社に直接相談するとよいでしょう。このとき、「メインの仕事に支障をきたさない範囲で副業をしたい」と申し出れば、話がスムーズに進みやすくなります。

派遣社員の副業には確定申告が必要？

派遣会社に登録して働いている方は、本業の確定申告は派遣会社がまとめて処理してくれます。副業で得た収入が年間20万円以上になる場合には、自分で確定申告をする必要があるので注意しましょう。

本業と副業で別々の派遣会社を利用しているという場合には、本業の分は確定申告をしてもらい、副業分は自分で確定申告をしましょう。中には、その年のすべての源泉徴収票を提出すればまとめて処理をしてくれる派遣会社もあります。

派遣社員が副業を始めるときのポイント

派遣元が副業OKとしている場合でも、本業に支障の出るような副業をするのは避けたいですね。副業をするときには、派遣会社に対して「○日以内、○時間以内の副業をしています」と伝えておきましょう。

あらかじめ、副業やダブルワークOKの求人を探すという方法もあります。これから仕事を探す方は、副業を前提に応募できる仕事を探してみるのもよいでしょう。

派遣社員はどんな副業を選ぶべき？

派遣社員の副業は、本業の仕事とシフトが完全に異なるものを選びましょう。残業などで本業と副業の時間がかぶるようなことがあると、本業と副業の両方の職場や派遣元に迷惑をかけることになります。

副業としてシフト制ではない仕事を選ぶのもおすすめです。近年ではクラウドソーシングをはじめ、ウェブを活用して在宅でできる仕事も増えています。

また、単発の仕事を探して休日を有効活用するという方法もあります。現在の本職の勤務体系に合わせ、無理のない範囲でやっていける副業を探してみましょう。

派遣社員は、派遣会社の規則で禁止されていなければ副業OKです。とはいえ、副業をするときには本業に支障が出ないよう十分配慮することが大切です。また、一定以上の収入を得たときには、確定申告についてもチェックしておく必要があります。

派遣社員が副業をするのなら、派遣会社に相談をした上で、無理のない範囲でできる仕事を選んでみましょう。

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