面接で転職の理由を聞かれたときの答え方とポイント

転職の理由にはネガティブなものも少なくありません。しかし、伝え方を工夫すれば採用担当者にポジティブな印象を持ってもらいやすくなります。

そこで今回は、面接で転職理由を聞かれたときの答え方のポイントをご紹介します。

転職の理由を聞かれたとき、どう答えればいい?

転職の理由を答えるときは「仕事での目標」や「働く目的」、「自分が目指す姿」をしっかりと示すことが大切です。

例えば理系職であれば「御社では自分がかねてより希望していた○○に関する分析に携われると伺いました。前職での経験を活かしながら、○○の分析にて御社に貢献したいと考えております」というような内容がよいでしょう。

「御社でなければできないこと」という要素を入れることで、「なぜその企業に転職したかったのか」という気持ちが伝わりやすくなりますよ。

転職のきっかけは簡潔かつ客観的に納得できる内容に

転職のきっかけに関しては「簡潔に、かつ客観的に見て納得できる言い方」を考えてみましょう。

例えば転職を決意したのが「給与が少ない」という理由なら、「前職では給与が手取り月○万円で経済的にも困窮しており、上司に相談もしました。しかし会社の経営状態から考慮すると、5年経っても昇給は見込めないとの見解を示されたため転職を決意いたしました」という具合です。

このような伝え方であれば先方も納得しやすく、ネガティブな印象を抱きにくいでしょう。

転職の理由を伝えるときのポイントは?

転職理由を伝えるときは、以下のポイントを押さえておきましょう。

人間関係の理由は原則として伝えない

「上司とそりが合わない」「同僚が嫌い」など、前職での人間関係の不満をそのまま伝えてしまうのはNGです。

転職先候補の担当者からは「うちの会社で同じことがあったらすぐ辞めるのでは」と、大きなマイナスイメージを抱かれてしまうでしょう。

それでももし伝えるという場合には、ポジティブに言い換えられるように伝え方を考えてみましょう。

不満や愚痴に対する“アクション”を述べる

前職の不満点を転職理由に組み込むならば、「不満点に対しどのような状況で、自分がどんなアクションを取ったか」をセットで伝えましょう。

例えば「休日が少なかった」という不満の場合は、「休日が少なく、○日連続で勤務することが常態化していた。上司にさまざまな角度から改善を望む旨をアプローチしたが、人員数などの問題で改善が難しいと回答された」といった伝え方をすれば、転職理由として説得力を持たせやすくなります。

転職理由と目的には“一貫性”を持たせて

転職は「自分の理想とする働き方や目的」を叶えるために行うもの。そのため、転職の理由と働く目的の間に一貫性を持たせることがとても大切だといえます。

  • 自分のキャリアプランや働く目的に対し、何が足りなかったのか
  • 応募企業に転職することで叶うこと、果たせる目的、できることは何か

この2つがしっかりとつながるように考えてみましょう。

転職の理由は正直に、かつ伝え方に気を配ろう

「転職の理由」は、採用側からすれば人材のミスマッチを防いだり、採用後活躍してくれそうな人なのかを判断したりする材料となります。

そのためネガティブな理由をそのまま伝えたり、具体性や目的がよくわからない回答をしてしまったりすると、採用につながりにくくなってしまいます。

面接では「転職したいと思った理由」を正直に話すとともに、感情的な理由ではなく客観的な状況と具体性のある伝え方を心掛けましょう。

また「自分を成長させたい」「前職での経験を糧に御社に貢献したい」という熱意をアピールすることも大切です。これらを心掛けるだけで、転職の理由に説得力が増しますよ。

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