派遣で働く人の中には「転職期間中のつなぎとして派遣で働く」という方も多数いらっしゃいます。いわゆる「つなぎ派遣」と呼ばれるものですが、どのようなメリットがあるのでしょうか？

ここでは転職が決まるまでつなぎ派遣で働くメリットや注意点を解説します。正社員への転職を考えている方は、ぜひご参考ください。

転職期間の「つなぎ派遣」とは？　どんなメリットがある？

転職期間中に派遣として働く方には、「一人暮らしで収入が途切れると生活できない」「キャリアのブランクを空けたくない」など、さまざまな理由があります。そこでオススメなのがつなぎ派遣です。

つなぎ派遣にはどのようなメリットがあるのか、順に見ていきましょう。

安定した収入を得られる

転職期間中に派遣として働くと高い時給で働けるため、生活に必要十分な収入を得ることができます。家賃や光熱費などの生活費をすべて自分で支払っている一人暮らしの人にとって、収入が途絶えてしまうのはできることなら避けたいもの。前の仕事を辞めたあとすぐに派遣で働けば、安定した収入が得られるため安心できるでしょう。

キャリアにブランクができるのを防げる

転職期間中に派遣として働くことで、自身のキャリアにブランクが空くのを防げます。転職ではキャリアにブランクがあると「なぜ働いていないのか」「この人を採用してもいいのだろうか？」と、選考で不利になるケースがあります。しかし派遣で働いていれば職歴の空白ができず、結果的に転職活動での不利状況が生まれにくくなるのです。

スキルアップ講座などで知識や技術を身に付けられる

派遣会社に登録していると、ExcelやWordなどのスキルアップ講座が受講できるケースも多いです。こうしたサービスを利用してスキルアップができれば、自分の“武器”が増え、より良い条件の仕事を見つけやすくなります。

期間限定だがさまざまな企業で働ける

派遣では正社員だとなかなか入社できないような大企業、またはその傘下のグループ企業で働くことも可能です。派遣としてさまざまな企業での就労経験を積めば、転職活動での仕事探しにも活かしやすくなります。

転職期間につなぎ派遣で働く注意点は？

転職期間中につなぎとして派遣で働く際には注意点もあります。具体的には以下の3つです。

転職活動の時間が作りにくい

収入面を重視してフルタイムで働く場合、転職活動（エージェントとの面談や面接など）に使える時間が限られており、思ったような仕事探しができない可能性があります。

派遣として働き始めたばかりの頃は有給休暇を使えず、休みが取りにくいのもネックです。「面接に行きたいのに休みが取れない」というケースも少なくないので注意しましょう。

派遣の契約期間中は原則として仕事を辞められない

派遣のお仕事は一定の期間が終わるまで働くことを前提に契約を交わします。契約期間中は病気などやむを得ない理由がある場合のみ途中で辞めることができますが、「転職先が決まった」という理由は認められにくいのです。

つまり転職先が決まって「辞めたい」と申し出ても、認められない可能性が高くなります。こうなると転職先にも迷惑が掛かるうえ、最悪の場合転職そのものを見送らなければならなくなることも。

これを防ぐには、短期の派遣でつないでいくか、転職面接で派遣期間がどれくらい残っているかを正直に話すなどの対策が必要です。

転職までのつなぎ派遣をうまく活用しよう

転職期間中につなぎとして派遣で働くことには収入やキャリア面で良い影響があります。しかし、派遣の仕事を優先して転職活動が上手くいかなければ本末転倒になってしまいます。

つなぎ派遣として働く場合は、転職活動と両立できるようなお仕事を探してみましょう。

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