食品業界は正社員・派遣を問わず人気の業界です。営業や事務職など専攻分野が問われない仕事もありますが、理系職ならではのスキルを活かしたい場合、どのような仕事を選ぶとよいのでしょうか。

ここでは食品業界のジャンルや、理系大学出身者・理系職経験者向けのお仕事について解説します。

食品業界にはさまざまなジャンルがある！

食品メーカーとひと口に言っても、実際にはさまざまなジャンルに分かれています。

飲料

お茶やジュース、コーヒーなどを提供する飲料業界では、スポーツドリンクや特定保健用食品（トクホ）、栄養ドリンクなど健康管理に役立つ製品を日々生み出しています。

製粉

薄力粉や強力粉など、主食や嗜好品の原料として欠かせない小麦粉を扱うのが製粉業界です。健康志向が高まる近年では、小麦以外にも全粒粉、オートミールなどの製品開発・販売も盛んです。

調味料

料理の決め手となる調味料業界では、時短が叶う製品や塩分・油分・糖質カット製品の開発が盛んです。内食・健康志向の高まりから、こちらも需要が伸びています。

冷凍食品

新型コロナによる内食志向の高まりや共働き・高齢世帯の増加により、冷凍食品の需要が伸びています。今後もますます冷凍食品の需要は高まるとされていて、就業先としても安定した人気があります。

菓子

子どもから大人まで楽しめるお菓子を手掛ける業界です。嗜好品はもちろん、最近ではプロテインバーやカロリー摂取のための栄養機能食品の開発に力を入れている企業も多いです。

パン

製粉業界と同じく、食の欧米化やパン食の定着により需要が高まっているのがパン業界です。毎日の食卓の支えとなる仕事であり、やりがいも十分に感じられるでしょう。

健康食品

健康ブームにより需要が伸びているのが健康食品の分野です。健康食品業界では、特定保健用食品、栄養機能食品などを開発・販売し、多くの人の健康を支えることを使命としています。

食品業界の理系職にはどのような職種がある？

食品業界で理系の仕事に就くとなると、どのような仕事があるのでしょうか。人気の職種例をご紹介します。

レシピ開発

自社の調味料や原材料などをもとに、業務用・市販用の製品レシピを開発する仕事です。メニューの考案から試作、レシピ起こしなどの他、料理の撮影や試食会・展示会の調理サポートを行う場合もあります。

品質管理（食品検査・分析、衛生管理）

食品業界の品質管理の仕事は、検査や衛生管理により食の安全・品質を守ることが主な役割です。製品の細菌検査や水分・pH値などの理化学検査、官能検査をして安全性を評価したり、工場内の衛生管理・指導・問題点の改善などを担当したりします。

品質保証（規格書・一括表示の作成）

品質保証は自社商品の品質が規定を満たしているか確認を行ったり、規格書を作成し品質基準を定めたりして品質を保証するのが仕事です。品質管理は、この品質保証の枠組みの中のひとつに含まれます。

また品質保証の仕事では、食品パッケージに印刷されている「一括表示」を作成したり、不良品が発生した場合の対応、原因の調査なども行ったりします。

食品研究（基礎研究・応用研究）

食品業界においては新たな商品・サービスの開発につながる基礎研究、応用研究の求人が募集される場合があります。また派遣では、研究のサポートとして実験業務の求人が広く募集されています。

商品開発（食品試作）

商品開発は研究により得られたデータをもとに、商品の開発を行う仕事です。また、開発した商品の試作業務では、管理栄養士の資格や大量調理の経験を活かすことができます。

食品業界の職種はさまざま！　得意な職種に挑戦してみよう

食品業界の理系職には、研究経験や管理栄養士の資格・調理経験、規格書の作成経験など、さまざまなスキルを活かせる職種があります。

自分に合う業界・職種は何なのか、自身で考えたり、派遣会社に相談したりしながらベストな就業先を探してみてくださいね。

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