派遣が退職前に有給消化をするときのポイント&注意点

有給休暇は正社員のみならず、条件を満たせば派遣社員やアルバイトであっても付与されます。有給休暇の使い方は基本的に付与された本人の自由ですが、取得する際にはマナーがあるのも事実。

特に退職時には、派遣社員だけに適用されるルールなどもあるため、派遣元とよく相談したうえでの取得がおすすめです。ここでは派遣社員が退職前に有給消化をする際のポイントや、注意点をご紹介します。

派遣社員が退職前に有給消化をする手順&ポイント

派遣社員であっても有給休暇の取得ができる、というのはおそらく多くの方がご存じでしょう。他の雇用形態と同じく、有給休暇は付与から2年以内に使いきらないと消滅してしまいます。

そのため派遣の契約期間が終了するときや、自己都合で退職をするときなどに、有給休暇を使い切りたい、というのは自然なことです。

派遣社員が退職前に有給消化をする手順については、以下のような流れとなります。

  1. 派遣会社へ有給取得を申し出る
  2. 派遣先企業へ有給取得の希望を伝え、日程の調整
  3. 有給消化前の引き継ぎ作業
  4. 有給消化開始、退職

派遣社員の場合、有給を付与するのは「派遣会社」となります。そのためまずは派遣会社へ退職に伴う有給消化の旨を伝える必要があるのです。

その後、派遣会社から派遣先へ有給消化の旨が伝えられるか、自分で派遣先へ伝えることとなります。派遣会社によって対応が違うため、必ず確認しておきましょう。

派遣先企業に有給消化の旨を伝えたあとは、具体的な日数、日程のすり合わせを行います。このとき希望の有給消化日数に対し退職までの日数が足りない場合は、書類のうえでの業務契約期間を伸ばしてもらえるケースもあります。派遣会社、及び派遣先と交渉してみるとよいでしょう。

なお、退職日までまとまった日数の有給消化をする場合は、早めに業務の引き継ぎを行っておく必要があります。同僚や後任者が困らぬよう、忘れずに実施しましょう。

派遣社員が退職前に有給消化をする際の注意点

派遣社員が退職前に有給消化をしたい場合、あらかじめ以下の注意点を知っておく必要があります。

繁忙期の場合「時季変更権」を行使されるケースもある

有給休暇の取得に際し、企業側は「時季変更権」という権利を持っています。

これは、例えば繁忙期などの“有給を取ることで業務に支障が生じる場合”に、有給休暇の取得を他の時期へずらしてもらうというものです。ただし、退職前など特別な理由がある場合は、交渉次第で長期の有給消化ができる場合もあります。

退職後(契約終了後)は有給が取れない

派遣社員は派遣契約期間中でないと有給消化ができません。お仕事探しの期間中は「無職」に等しい状態であり、有給が取れないのです。また、派遣会社の登録を解除したあとも有給消化をすることはできませんので要注意です。

やむを得ず取り切れなかった有給休暇は「買い取り」を提案可能

なお、派遣スタッフの場合は買い取りの「特例」がある点も知っておくとよいでしょう。

やむを得ず使いきれなかった有給休暇については、派遣会社に対し特例として「買い取り」を提案できるのです。派遣会社から買い取りを持ち掛けることはできず、あくまでも派遣スタッフからの申し出となります。

派遣退職前の有給消化は早めの申請が吉!

派遣退職前に有給消化をする場合は、できる限り早めに申請をするのがおすすめです。

また同じ職場のスタッフや後任者への引き継ぎが必要ならば、その作業・時間も確保する必要があります。いずれにせよ、早め早めの行動を心掛けることが重要だといえるでしょう。

もし有給休暇の付与や有給消化について分からないことがあるときは、派遣会社へ確認しておくと安心ですね。

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