派遣社員として就業したものの、「契約更新をせず、違う仕事を探したい」というケースは珍しくありません。

このような場合、円満に契約終了するにはどうすればよいのでしょうか？

ここでは派遣契約を更新せず、円満に終了するための「伝え方」について解説します。

派遣契約を更新しないのはアリ？　終了自体は問題なし

「派遣スタートしたものの、思っていた仕事内容と違うことばかりをやらされる」「人間関係があまりにも苦痛で、早く離れたい」など、更新を断る理由は人によってさまざまです。

基本的に「派遣契約を更新するか、更新しないか」は個人の自由となっています。

派遣契約を更新しない場合は、1ヶ月以上前（1ヶ月契約の場合は2週間前）までに更新しない旨を伝えると良いでしょう。これは初回の契約更新であっても同じです。

ただし、このときの断り方によっては派遣会社からの印象が悪くなってしまう場合も。派遣会社から印象が悪くなれば、次の仕事を紹介してもらいにくくなることがあります。

次の仕事探しがスムーズになるよう、円満に契約終了できる「工夫」を行いましょう

派遣契約を更新しないで円満に断る方法は？

派遣契約を更新しないで円満に終了したい場合は、次のポイントを意識して伝えましょう。

【理由をはっきりと伝える】

• 「派遣先がすべて悪い」という言い方はしない
• パワハラなど、派遣先に問題がある場合は具体的に伝える

派遣契約を更新しない理由は、必ず伝えましょう。仮に理由があやふやなまま「更新しない」を担当者へ伝えても、なし崩しで更新する方向へ話がまとまってしまうことがあります。

更新しない理由ははっきり、正直に伝えるのが一番です。ただし、感情的にならないようにだけ気を付けましょう。口頭で説明するのが苦手な方は、メモに箇条書きにしておいてから伝えたり、メールなどで伝えたりするのも良い方法です。

【更新しない理由の伝え方例】

• 自身のスキルと求められる業務内容に差がありすぎて、ハードルが高すぎた。申し訳ないが、自身に見合ったスキルの就業先を探したい。
• 初めに聞いていた仕事内容とは大きくかけ離れていた。
• パートナーが転勤になり、今の就業先へ通えなくなるので更新しないで終了したい。

理由は具体的、かつ担当者が納得できる内容を伝えましょう。

「派遣先がすべて悪い」という言い方はしない

派遣契約を更新しないで円満に終了したい場合は、“派遣先のせいにするような言い方”を避けた方がいいでしょう。

仮に「派遣先が100％悪い」と感じる言い方で更新を断った場合、「この人に就業先を紹介してもまた文句を言うのでは」と思われ、次の派遣先紹介に響いてしまうケースがあるからです。

パワハラなど、派遣先に問題がある場合は具体的に伝える

先ほど「派遣先のせいにしない」と説明しましたが、更新しない理由にパワハラやセクハラ、いじめなどがあった場合は別です。この場合は派遣先に問題がありますので、具体的に報告をしましょう。

このとき感情的に伝えると、派遣会社も実情を把握しにくくなります。あくまでも冷静に報告することを心掛けましょう。

派遣契約を更新しない理由は正直、かつ具体的に伝えよう

派遣契約は派遣会社と自分、派遣先との合意があって初めて成立します。そのため、自身が「更新しない」と決めたら、その旨を伝えれば終了することができます。

ただし円満に終了するには、更新しない旨の伝え方も大切です。ご紹介したポイントを参考に、円満な断り方を考えてみましょう。

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