管理栄養士の業務にあたる「特定保健指導」では、効果を得るためには初回の面談時から相手に話をしっかりと聞いてもらうことが大切です。
この記事では、特定保健指導の初回面談をスムーズに行うためのコツについて解説いたします。
どのようなことを意識すると良いのか、チェックしておきましょう。
初回面談の成功ポイントについて
特定保健指導の初回面談では、限られた時間のなかで、相手に問題点を把握してもらい、改善するために必要なことを理解させ、そのうえで行動に移すことを促す働きかけが出来るかが重要なポイントとなります。
相手がしっかりと改善点について理解できているか、また理解できていても実際に行動に移せないようでは成功とは言えません。
初回面談は、あいさつを含めて一般的に30~40分程度で行いますが、そのなかで生活習慣のヒアリングや放置リスクの説明、行動計画の作成と今後の流れについて、時間配分を考えて効率的に行う必要があります。
初回面談のコツ
1.まずは受容や共感を意識すること
人は、発言したことや普段の自分の行動について否定されると、無意識に相手と距離を置きたいと考えます。
特定保健指導では、まずは相手についてよく知ることが必要なので、相手の普段の習慣や発言を否定するのではなく、まずは「受容」や「共感」を意識し、信頼関係を構築できるようにしましょう。
2.相手の話しを引き出す
時間内にしっかりと理解してもらおうと、一方的に話しを進めていませんか?
相手の話しをじっくりと聞かないまま話しを進めてしまっては、相手の行動を変えることはできません。相手の話にきちんと耳を傾けて、言葉を引き出すことを意識しましょう。
その中で、相手にとっての問題点が見えてくることもあります。自分から話したがらない人も少なくなりので、聞き上手になることが初回面談の成果に大きく影響すると言っても過言ではありません。
3.行動を促すポイント
相手は社会的地位のある大人であるため、敬意を持って本人の気持ちを尊重する言葉がけも大切です。
相手が恥をかくことのないように配慮しつつ、データを上手く活用し、本人自らが放置することによるリスクを考えるタイミングを与えましょう。
また、提案する内容は、相手が「できそう」と思える内容にし、それによって得られるメリットについても、しっかりと説明するようにしましょう。
特定保健指導の初回面談をスムーズに行うためのコツについて解説いたしました。
どのようなことを意識すると良いのか、チェックしておきましょう。
初回面談では、一方的に説明・指摘・提案を行っても、相手の行動まで変えることは難しいものです。
相手を受容・共感し、相手の話を引き出すことをまずは意識して、必要な事項を聞き入れてもらうように心がけましょう。
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