求人情報で時おり見かける「ラボアシスタント」。ラボアシスタントとは、どのような仕事なのでしょうか。
この記事では、ラボアシスタントとは何か、具体的な仕事内容についてご紹介していきます。向いている人についてもチェックしておきましょう。
ラボアシスタントとは?
ラボアシスタントとは、実験補助者または研修アシスタントなどを指し、培養室内などで様々な補助業務を担当します。
ラボ(研究機関)での研究等を円滑に進めるために不可欠な存在で、ラボアシスタントの迅速な作業によって研究チームの効率的な成果に繋がります。
ラボアシスタントの業務内容
ラボアシスタントの具体的な業務内容は、ラボによっても異なりますが、一般的には以下のような業務が考えられます。
・データ入力などの事務作業
実験や研究などの計測データをエクセルなどのソフトへ記録していきます。数のカウントや長さを測るなどの計測作業を伴うこともあります。
また、ミーティングスケジュール設定、消耗備品の発注・管理業務、固定資産管理や郵便物の管理などの事務作業を担当することもあります。
・実験器具の準備・管理
実験に使用されるビーカーなどの器具や器材の整備や洗浄・消毒など、実験室のスムーズな運用のための補助を行います。バイオ関係では、使用器具を高温高圧で滅菌する作業が発生することもあります。
・植物の育成・管理
植物を扱うラボにおいては、植物の種まきや水やりなどの管理・育成を行うこともあります。植物を枯らさないように管理しながら、正確に成長を記録していきます。
・水溶液の作成
「バッファー」と呼ばれる緩衝液や、大腸菌などを増やす「培地」などの作成を行うこともあります。マニュアルに従って試薬を計量や溶解作業を正確に行います。
ラボアシスタントに向いている人
ラボアシスタントの作業が決して難しい作業はありませんが、細かい作業を正確に行うことが求められます。また、観察・計測する作業のなかで、異常や変化が見られた際に、研究者への迅速な報告が求められるため、ラボアシスタントは以下のような人が向いていると言えるでしょう。
1.コミュニケーション能力が高い
ラボアシスタントは、研究者とのスムーズなコミュニケーションが欠かせません。コミュニケーションに支障があると研究成果にも影響が起きる可能性もあり、研究者の指示を理解しスムーズに報告できるコミュニケーション能力は、特に重視されるでしょう。
2.マルチタスクの処理能力がある
ラボアシスタントの業務は、一つの仕事に特化するというよりも、さまざまな業務を同時進行でこなす必要があります。そのため、段取りよくタスクをこなすだけの処理能力が求められます。
3.細かい作業への忍耐力がある
研究の仕事は、日々の地道な作業を繰り返したり、小さな変化が発生するのを忍耐強く観察したりする作業が中心となり、細かい作業への忍耐力が求められます。
ラボアシスタントは華やかな仕事に見えて、地道な作業をコツコツとこなす仕事が中心です。一方で、自分の作業が研究成果に繋がることもあり、やりがいも感じられるため、興味があればぜひチャレンジしてみてください。
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