研究職はどんな服装?押さえておきたい3つのシーン別にご紹介

これから研究職を目指す人、もしくは内定が決まっている人が持っている悩みの一つに「どんな服装で出社すれば良いかわからない」というものがあります。

研究職は採用枠が狭く、特殊な職場も少なくないため、服装についての情報を見つけるのが難しくなっています。

今回は、研究職の服装で悩んでいる人に向けて、通勤や職場などのシーン別の服装について、研究職の服装を選ぶ際の注意点について解説します。

働く際の服装で失敗したくない人は、ぜひ参考にしてください。

研究職の服装とは?

研究職の服装には「これ」という明確なものはありません。

一口に研究職と言っても、勤務先のルールや業務内容によってふさわしい服装は変わります。ポイントは「TPOに合っている服装か」を意識することです。

基本は清潔感のあるオフィスカジュアル、作業を行う際には作業着を、学会や外部のイベントに参加する際にはビジネスフォーマルといったように、状況に応じて適切な服装を使い分けましょう。

研究職=白衣ではない?

研究職の服装=白衣をイメージされる人も多いのではないでしょうか。実際のところ、白衣を着用して仕事をするシーンは限られています。

白衣を着る主な職業としては、医師や看護師などの医療従事者、大学など教育機関の学術関係者、そして理系の技能者や研究者などが挙げられるでしょう。

研究職の場合、実験室など必要なシーンに限って白衣を着用するケースが多く、通常は会社指定の「作業着」か、指定がない場合は「服装は自由」となっています。

第一印象の55%は「視覚情報」で決まる

服装は自由といっても、仕事をする際に着る服ですので何を着ても良いとは限りません。職場の雰囲気にもよりますが、清潔感やキッチリ感を意識して服を選ぶようにしましょう。

これから新しい職場で働くという人は初日の服装がとても大事です。第一印象は3秒~10秒で決まると言われ、これを心理学では「初頭効果」と呼びます。

そして、人の印象を決める心理は「メラビアンの法則」で定義化されていて、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%の割合で影響すると言われています。

コミュニケーションにおいて、3つの情報全てが重要ですが「身だしなみ」や「見た目」の影響が大きいことは、しっかりと理解しておきましょう。

研究職の服装は3つのシーン別に分かれる

研究職の服装は3つのシーンに分けて考えると、どんな服を選んだら良いかイメージしやすくなります。

3つのシーンに合わせてどんな服装、コーディネートをしたら良いかを紹介しますので、悩んでいる人は参考にしてみてください。

通勤

通勤時の服装は自由です。いわゆる普段着で問題ありません。

ただし、会社によっては通勤時の服装についてもルールが定められている場合がありますので、その点には注意しましょう。

スーツほどかっちりせずに、適度な清潔感ときちんと感を出すならオフィスカジュアルを選ぶと良いでしょう。

ジャケット×パンツの組み合わせはオフィスカジュアルの定番で、男性・女性ともに取り入れやすいコーディネートですので、初めてオフィスカジュアルに挑戦する人におすすめです。

職場

職場での服装は会社のルールによって何を着るべきかが決まりますので、まずは勤務先の規定を確認しましょう。

企業の場合は、指定の作業着に着替えるケースが多い傾向にあります。作業着は身体をしっかりと防護できますし、帯電防止の加工がされているなど、安全に仕事をするために必要なものです。

医療関係の仕事や、大学などの学術関係の仕事の場合は、白衣を着用することが多くなります。

勤務時の服装について特に指定がない場合は、オフィスカジュアルを選んでおけば失敗することがないのでおすすめです。

学会

学会に出席する場合の服装は、キッチリ感を演出できるものにしましょう。

学会は単に研究成果を発表する場というだけではなく、研究者同士の交流の場でもありますので、服装で悪い印象を持たれるのは避けたいところです。

基本的には「ビジネススーツ」や、オフィスカジュアルよりもフォーマル感のある「ビジネスカジュアル」を選びましょう。

学会の雰囲気や主催者の意向によっては、キッチリした服装よりもややカジュアルな服装の方が良い場合もあります。

服装に迷った際は、同じ職場の先輩にアドバイスを求めて服装を決めるのが良いでしょう。

【研究職】服装を選ぶ際の注意点

研究職の服装には明確な基準がないため、どんな点に注意して服を選べば良いか悩む人もいるでしょう。

基本は「仕事中に着る服」ということを意識して、清潔感とある程度のキッチリ感がある服装を選ぶことが大切です。

その上で、研究職ならではのポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

作業着

勤務中の服装が作業着指定の場合は、会社のルールに従って服を選べば問題ありません。

企業によっては、作業着が制服として支給されたり、このメーカーの作業着を準備するようにと指示されたりしますので、それに従ってください。

会社から特に指定がない場合は、自分で準備しますが、気をつけたいポイントは以下になります。

動きやすさ
快適性
安全性

動きやすければ長時間の作業でも疲れにくくなりますし、職場の暑さ・寒さに合わせて作業着を選べば快適に過ごしやすくなります。

そして、最も大事なのは安全性です。厚みのある生地を使っている作業服や帯電防止加工がされている作業着など、安全に業務を進める上で必要な機能は変わります。

指定の作業着がなく自分で用意する場合は、どんな機能が必要なのか勤務先に確認してから購入するようにしましょう。

靴には細心の注意を

作業をする際の服装ですが、着用する靴にまで気を配りましょう。

革靴などの滑りやすい靴や、ヒールの高い歩きにくい靴などは当然のことですがNGです。足元が不安定だと怪我につながる恐れがありますし、足が疲れてしまうので長時間の作業には不向きです。

ラボ内の作業だけではなく、移動で歩くこともあるでしょう。勤務中は動きやすい靴の着用をおすすめします。

業種や業務の内容によっては「安全靴」を着用する必要があります。作業着とあわせて、仕事中に履く靴についても勤務先に確認しておいた方が良いでしょう。

オフィスカジュアル

オフィスカジュアルとは、フォーマルな服装とカジュアルな服装の中間で、ビジネスシーンで着用しても問題ないファッションのことです。

スーツスタイルほどかっちりする必要はないですが、ある程度はフォーマルな装いを意識してコーディネートを選びましょう。

きれいめのジャケット×パンツの組み合わせがオフィスカジュアルの代表的なもので、シャツやブラウス、カットソーと合わせて着回しができるように何着か持っておくと便利です。ビジネスシーンで好まれる色は、ホワイト・ブラック・グレーなどのベーシックカラー。

落ち着いた印象を与えられるように、シンプルで清潔感のあるコーディネートがベターです。

ビジネスカジュアル

ビジネスカジュアルとは、社外の人と会う際に失礼にならないレベルのカジュアルな服装のことです。オフィスカジュアルとの線引きが難しいと悩む人もいるかもしれません。ポイントになるのは、オフィスカジュアルよりもフォーマルさが求められるということです。

会社のルールにもよりますが、オフィスカジュアルではポロシャツがOKでもビジネスカジュアルではNGになります。また、カットソーやハイネックのニット・セーターなども避けた方が良いでしょう。襟付きのシャツとジャケット、パンツを合わせたスタイルなど、きちんと感が演出できる服装が基本となります。

服のカラーは落ち着きのあるベーシックカラー、シルエットはタイトになりすぎず、ゆるくなりすぎない、ジャストサイズのものを選びましょう。

ビジネスカジュアルの靴は、革靴やローファーなどフォーマルなものが基本になります。パンプスを履く場合は、ヒールの高さが3㎝~5㎝程度のものを選ぶのがおすすめで、高すぎるものはマナー違反になるので注意してください。

学会にも出席可能

ビジネスカジュアルであれば、学会にも出席可能です。

フォーマル寄りのきれいめなジャケパンスタイルであれば、学会のようなきちんとした場でも浮くことはありません。ネクタイや靴、カバンなどの小物もコーディネートの一部ですので、カジュアルなアイテムはNGです。

落ち着きのあるカラー、デザインのものを選びましょう。

ビジネススーツ

必ず一着は準備しておきたいのがビジネススーツです。

スーツがあればどんな場面でも対応できますので、いざ必要となった際に困らないように早めに準備しておきましょう。

ビジネス用ですので、派手な柄や色はNGです。また、光沢があるものも避けましょう。ネイビーやグレーなどの落ち着いた色のものや、柄を取り入れるなら控えめなものを選んでください。

シャツは無地のホワイトがおすすめですが、カラーシャツを着たい場合は、薄いブルーだとどんなスーツにも合わせやすく、きれいめのコーディネートになります。

サイズ感はジャストサイズが基本になりますので、しっかりと採寸して自分に合ったサイズのものを購入しましょう。

まとめ

今回は、研究職の服装とはどんな服装なのか、通勤や職場などのシーン別の服装について、研究職の服装を選ぶ際の注意点について解説しました。

職場のルールや雰囲気に合わせて服装を選ぶことが大切ですが、それらが事前にわからない場合は、清潔感やきっちり感を演出できるオフィスカジュアルやビジネスカジュアルのスタイルがおすすめです。

作業着が必要な職場の場合は、安全にかかわることですので、どんな条件の服を選ぶべきか勤務先に確認を取りましょう。

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